税理士法人ベイカ・ワン
2025年度 中期経営計画書 (法人第3期 / 創立26期)
I. 経営理念
財務の知識を基に、
経営の成長発展に貢献します。
数字や人の変化を察知し、経営者の良き補完者となります。
私たちの行動が、関わる全ての人の喜びにつながることを目指します。
― 基本指針 ―
- 私たちは、お客様に誠実な関心を寄せ、希望を理解し、寄り添いながらその実現を目指します。
- 私たちは、リーガルマインドを涵養し、高い品質の税務サービスを提供します。
- 私たちは、計数知識の活用を出発点として、経営改善に寄与します。
- 私たちは、時間管理を徹底し、重点集中により、同業他社を凌駕する高い生産性を実現します。
- 私たちは、たゆまぬ情報収集により、自己啓発に努めます。
- 私たちは、すべてのスタッフが自己実現してゆける事務所を創造します。
― 行動指針 ―
- 計画~実行~反省~改善
- 仕事の期限の明示と約束の厳守
- 仕事のシステム化とマニュアル化
- クレームへの即時・積極対応
― 自己啓発目標 ―
- 知識分野を順次拡げ、常にアウトプットに勝る情報のインプットを続け、情報発信能力を身につける
- あらゆる環境変化にも対応しうる、自らの価値観形成に努める。
- 自らの人脈を築き、育てる
― 職場風土の構築目標 ―
- ワイワイガヤガヤの職場創り
- 顧客と品質に関する妥協の一切排除
- 新しいサービスの創造の不断の追求
- 礼節の重視
II. 品質方針・品質目標
品質方針
私たちは、お客様の事業経営の成長・発展に有用な会計情報を提供し、お客様が最良の満足を得られるように、次の7つの条件を備えた会計税務サービスを行なっていくことを、行動の指針とします。 この品質を達成するためには、私たち自身の働き方、そして関与先の皆様との関わり方における「習慣の変革」が不可欠であると強く認識し、行動します。
1. お客様の業務内容の共有
新たに契約したお客様については、誰よりもその業務内容に通暁するように努め、問題点を的確に把握します。
2. タイムリーで正確な月次決算資料の提供
お客様の自計化を推進し、締め後7営業日以内の月次資料フィードバックを徹底します。12回の月次決算がそのまま確定決算となるレベルの正確性を追求します。
3. 経営に役立つ月次決算資料の提供
管理会計要素を組み込み、意思決定や未来予測に役立つ業績管理資料の整備を促進します。
4. 納得できる月次業績コミュニケーションの確保
監査時の対話を重視し、経営者の実感に合致した納得性の高い月次利益の算出を目指します。
5. 最適な決算の実施
事前の決算予測と対策を確実に実施し、決算後40日以内での報告を目指します。
6. 決算時の経営診断と方針設定
決算時に経営力の実像をフィードバックし、次期の経営方針設定を支援することで計画的な経営を実現します。
7. 適法な決算の実施
税理士法33条の2所定の書面を添付し、税務調査の省略を目指すことでお客様を法的に防衛します。
品質目標

III. 2025年度 私たちの想い
「察知」と「タイムリーな勇気ある行動」
気づきを価値に変え、お客様の未来を後押しする。
その一歩が、唯一無二の信頼を築く。
IV. 中期経営計画
1. 経営戦略
(1) 戦略策定の前提
まずは、昨年度を振り返って、皆さん一人ひとりの取り組みに心から感謝します。新しいチャレンジや責任の増加に対して、前向きに応えてくれたことが、組織としての成長を実感させてくれました。そして、その裏付けとして念願の年商1億円超を達成することができました。これは税理士業界全体において、上位約10%に位置するそうです。誇りに思います。本当にありがとう。これからも共に進む仲間として、一層信頼し合える関係を築いていきたいと思います。
さて、今年度のテーマは「察知」と「タイムリーな勇気ある行動」です。税理士事務所としては、会計数字の異常や不安要素をいち早く察知し、お客さまに寄り添った提案をしていくことが求められます。また、サービス業としては、お客さまや社会の小さな変化を敏感に察知することが重要です。しかし、察知するだけでは不十分です。その気づきを「タイムリーに勇気を持って行動する」ことが、私たちの真価につながります。時には提案が相手にとって厳しい選択肢になるかもしれません。しかし、その一歩を後押しすることこそ、唯一無二の相談相手である私たちの使命だと思います。
この考え方は、昨年度掲げた「S.O.R.E.」の延長線上にあります。基準・仕組・主体性・教育という土台をさらに強固にしながら、察知と行動を重ねることで、信頼される人間力が培われます。例えば「決算の数字の異常をいち早く察知してくれて助かった」「新しい制度が始まる前に情報をもらえたおかげで安心できた」と言ってもらえるような存在になる。その積み重ねが、売上や利益といった数字に結びついていくと確信しています。
私たちは、単なる会計事務所ではありません。パン業界をはじめとする多くの仲間と共に成長するコンサルティング型の事務所です。今年も一丸となり、「察知とタイムリーな勇気ある行動」を合言葉に下記の事項に取り組んでいきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
2025年8月27日 代表税理士 河原治
1. 人として成長し、察知力を磨き、お客さまに信頼される唯一無二の相談相手になる。
2.パン業界発展のために各会活動に全員で貢献し、パン屋税理士事務所を不動のものにする。
3.数値目標 売上高114,221千円(約8.0%増)、経常利益6,885千円。(利益率約6%
4.税務会計新規契約 しあわせ会計10軒、重点顧問契約2軒。相続案件2軒。
5.コンサル契約10軒。勉強会開催2軒。コンサル会社としての自覚をさらに高める。
6.オンラインサロンの内容充実と販促活動により加入者100を目指す。
7.HP製作5軒、保険提案、システム提案など、インサイドセールスをより確立。
8.ITシステムと人的システム(チーム・部課制)の融合を深め、組織力を高める。
9.スタッフ全員参加イベントの開催(家族参加も)により、コミュニケーションを築く。
10.東京事務所開設準備を加速し、47都道府県顧客計画をさらに推進する。
(2) 中期経営目標(2027年度実現)




2. マーケティング戦略
顧客の特性とニーズに応じたアプローチと効果的なサービスを検討し、戦略的に展開します。具体的な施策については、業績管理指標にも落とし込み、その進捗を管理します。
3. 業務プロセスの改革と生産性向上
サポート戦略を推進するため、主要業務の課題解決と生産性向上に継続的に取り組みます。特にスタッフの学習時間確保を最重要課題と捉え、全社的な意識改革と具体的な施策を実行します。各業務の改善テーマと方向性は、状況に応じて柔軟に見直し、常に最適なプロセスを追求できる体制を構築します。
4. 利益計画と主要経営指標
詳細な利益計画、予算、および主要経営指標の進捗は、以下のリンクから最新の業績管理スプレッドシートをご確認ください。
5. 組織及びコミュニケーション・システムの編制
チーム制はマーケティングチームを除き一旦停止し、0課~4課までの課ごとのミーティングを推進し、組織運営を加速させます。特に1課と2課は、品質目標である「月次資料7営業日以内フィードバック」の遵守はもちろんのこと、昨年度の作業時間を常に意識し、生産性向上に努めます。また、大内、山﨑、中芝は、喜多の個別案件に随時対応することで、事務所全体の業務を支える体制とします。
6. スタッフの主要業務計画とキャリア開発
組織の最も重要な資産は人材です。仕事を通じて人間性を磨き、個々の強みを形にすることで、自己のキャリア目標と組織目標の結合を目指します。
| 役割 | 氏名 | 所属課 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 経営幹部 | |||
| 代表 | 河原 治 | – | |
| 代表 | 喜多 泰友 | – | |
| プレーヤー | |||
| プレーヤー | 福西 麻由 | 0課 | |
| プレーヤー | 岡添 克樹 | 1課, 4課 | |
| プレーヤー | 三宅 響子 | 3課, マーケティング | |
| プレーヤー | 河原 賢太朗 | – | 9月加入予定 |
| サポーター | |||
| サポーター | 平野 正子 | 1課 | |
| サポーター | 村島 越百 | 2課, 3課 | 育休中 (4月復帰予定) |
| サポーター | 吉川 瑠璃嘉 | 1課 | |
| サポーター | 大森 涼 | 2課 | |
| サポーター | 手島 綺良々 | 2課 | |
| サポーター | 柿木 美緒 | 1課, 3課 | |
| トレーニー(プレイヤー候補) | |||
| トレーニー | 中村 嶺児 | 1課 | |
| トレーニー | 大井 花奈 | 0課, 1課 | |
| エキスパート / ヘルプ (喜多個別案件対応) | |||
| エキスパート | 大内 基史 | システム | |
| ヘルプ | 山崎 亜里沙 | コンサル | |
| ヘルプ | 中芝 智美 | マーケティング | |
7. 業績管理システムと人事・キャリア開発制度
個人の専門性と魅力を業績に繋げるため、時間生産性を重視した業績管理システムを運用します。個とチームの貢献が適切に評価・報酬に反映される制度を構築し、意欲向上を促進します。また、ソシオテック研修、1on1、内部研修を三本柱とし、キャリア開発を強力にサポートします。必要に応じて、随時研修動画でも内容を補足していきます。
V. 2025年度 年度経営計画
1. 2025年度 年頭の所感
皆様、第3期もどうぞよろしくお願いいたします。
まず第2期を振り返りますと、長年の目標であった年商1億円を達成することができました。これは、皆様一人ひとりが、既存のサービス品質を維持しながら、新規のお客様の受け入れにも積極的に取り組んでくださった結果です。心から感謝申し上げます。
この目標達成の背景には、いくつかの大きな変化がありました。担当業務の移譲がスムーズに進むようになり、また、期中の大きな決断ではありましたが、部課体制を抜本的に見直したことも大きな要因だったと考えております。その部課体制を推し進めるために、従来のチーム活動を一旦休止するという決断も、結果として良い方向につながったのではないでしょうか。

さて、第3期を迎えるにあたり、皆様に改めてお伝えしたいことがあります。それは、私たちは安定を求める公務員ではなく、常に成長を目指す事業の一員であるという意識です。私はこれから、この事務所をもっと自由度が高く、意欲のある人が存分に力を発揮できる場所にしていきたいと考えています。この点を皆様と共有し、私も共に挑戦していきたいと思っていますので、ぜひ一層の奮起を期待しています。
そのために、私自身が皆様一人ひとりの「強み」にもっと注目し、その強みを最大限に活かせるような経営を行っていきます。皆様には、ご自身の強みが何か、何に対して情熱を持って取り組めるのかを常に意識しながら業務にあたっていただきたいです。そして、それをぜひ私にアピールしてください。適材適所を実現し、もし強みを活かせない業務があれば、私の人脈を活かして外部パートナーへの業務委託なども積極的に検討していく所存です。
第3期の具体的な課題としては、まず「守り」として、通常業務の品質向上をさらに追求します。現在の部課体制をもう一段階、二段階とレベルアップさせ、成功事例などを共有できる仕組みも作っていきたいと考えています。そして、品質向上と合わせて重要になるのが、お客様の「習慣」を変えていくことです。例えば、資料のご提出など、お客様に行っていただく事務的なやりとりがスムーズに進むよう、私たちが継続的に働きかけ、良いリズムを「癖づけて」いただく。このような地道な取り組みが、結果として双方の業務効率を上げ、より良い関係構築に繋がると考えています。
それと同時に、「攻め」の施策も加速させます。セカンドオピニオンサービスを強化するとともに、特に「ワクワク実践塾」を我々の強力な武器として、さらに進化させます。例えば、パン屋さんのお客様の中で、この実践塾を通じて経営を強力にサポートし、私たちのサービスにとって「信者」と言えるほどの熱心なファンを増やしていく。そうして生まれた強固な信頼関係から「大いなる単価」を生み出し、そこで得た資金を、次の新しい事業や営業所・拠点の設立といった未来への投資に積極的に回していきたいと考えています。
そして、次なる目標は、この事務所単体で年商1億円を達成することです。その第一歩として、お客様への提供価値に見合った価格改定、すなわち「値上げ」という課題に真摯に取り組んでまいります。お客様との関係性を大切にし、無機的なやりとりになることなく、丁寧にご理解をいただきながら実行していく考えです。
第3期も、皆さんと共に事務所をさらに発展させていけることを楽しみにしています。引き続き、よろしくお願いいたします。
2. 2024年度 経営結果の反省
前年度の業績総括および指標の達成度に関する詳細は、以下のリンクから最新の業績管理スプレッドシートをご確認ください。
3. 2025年度 経営計画
今期の経営重点課題、利益目標、業績管理指標、月別計画等の詳細については、以下のリンクから最新の業績管理スプレッドシートをご確認ください。
4. 個人別目標管理シート
各スタッフの目標管理シートは、個別のURLよりご確認いただけます。
- 河原 治 目標管理シート
- 喜多 泰友 目標管理シート
- 平野 正子 目標管理シート
- 福西 真由 目標管理シート
- 岡添 克樹 目標管理シート
- 三宅 響子 目標管理シート
- 大内 基史 目標管理シート
- 吉川 瑠璃嘉 目標管理シート
- 大森 涼 目標管理シート
- 中村 嶺児 目標管理シート
- 手島 綺良々 目標管理シート
- 柿木 美緒 目標管理シート
- 大井 花奈 目標管理シート
VI. 基本指針(行動基準)
私たちの価値観と行動の拠り所となる基本指針です。全スタッフがこれを理解し、日々の業務において実践します。

1. 業務に関する基本指針
我々の業務は年次の定期業務が多く、その効率化が生産性向上の鍵となります。この効率化を実現するためには、以下のサイクルを回すことが不可欠です。
- 前回の反省点を基に対策を立案する。
- 業務進行管理ツール(進捗表等)を活用し、計画的に進捗させる。
- 常に効率化を意識して業務を遂行する。
- 完了後、次年度に向けた課題を明確にする。
特に、月次業務が滞りなく高い品質で進んでいることが、年次業務の効率化とお客様の信頼獲得の土台となります。月次業務の進行管理も徹底しなければなりません。
2. 月次決算の基本指針
月次決算は、経営者が自社の状況を正確に把握するための羅針盤です。私たちは、お客様の規模や状況に合わせた最適な月次決算業務を提供し、法的防衛と経営改善に貢献します。
- 意義と目的:会計・税務処理の誤りを発見し、業務のロス・ミス・不正をチェックし、より良い業務プロセスを構築します。
- 顧問料の考え方:「①売上高規模」「②経理体系」「③訪問回数」「④店舗数」を基に算出された時間に、目標時間単価を乗じて決定します。提供価値に見合わない状態に陥らないよう、初動と状況に応じた改定交渉を重要視します。
- サポートの方向性:独自のシステム化とお客様とのルール徹底により、生産性を管理します。お客様の経理に対する意識変革を促すことが、真にお客様のためになるという強い意志を持ってサポートします。
3. マーケティングと顧客満足に関する基本指針
私たちの信用の基盤は、正しい処理の積み重ねと、お客様の問題を自分事として捉え親身にサポートする姿勢です。この「信用」と「親身なサービス」があって初めて、お客様からのご紹介に繋がります。そのために、以下の3つの姿勢を徹底します。
- 人柄を磨く:私たちはパンを買ってくださる多くの方々によって生かされています。その感謝を忘れず、誠心誠意お客様のために尽くすことで、人間性を高めます。
- 行動基準に準拠する:経営理念や行動基準を実践し、信頼される組織人格を身につけます。特に事務所内での信頼関係構築を最重要視します。
- 品質を高め、戦略的に活動する:入力代行に留まらず、会計・税務知識という「防具」と、自身の強みという「武器」を磨き、独自の顧客開発活動を戦略的に展開します。
4. 品質管理に関する基本指針
業務の多様化とメンバーの増加に伴い、商品・サービスの品質管理が極めて重要になります。繁盛しているパン屋さんがパンの品質にこだわるように、私たちもサービスの品質を徹底的に管理しなければ、お客様の信頼を失います。品質管理の基本は以下の5点です。
- 報連相の徹底:主体性を持ちつつも、ミスやトラブルを未然に防ぐための生命線です。特に悪い報告ほど迅速に行い、事実と推測を明確に分けて伝えます。
- 的確な指示の授受:自身のキャパシティを管理し、的確な状況報告と調整を行います。指示を出す側も受ける側も、納得できる着地点を目指します。
- 提供資料の絶え間ない改良:私たちの商品は「数字」と「文章」です。知識を仕入れ、お客様からのフィードバックを基に、常に分かりやすい資料へと改良し続けます。
- 品質を保つ仕組み作り:面談の監査基準や入力・チェックマニュアルを整備し、属人性を排した品質維持を目指します。
- 厳格なチェック体制:「しょうもない」ミスが信頼を大きく損ないます。仕組みでミスを予防し、さらに人の目でチェックする体制を構築します。
5. お客様への対応に関する基本指針
お客様との全ての接点が、信頼関係を左右します。お客様がどう感じるか、自分たちがどう印象付けられるかを常に意識し、マナーや対応を見直します。
ウェルカムボードの準備からお見送りまで、心を込めて対応します。お客様のご希望を伺い、最適な飲み物を提供します。打ち合わせ中は静寂を保ち、お客様の噂話や呼び捨ては厳禁です。
「はい!税理士法人ベイカ・ワン、〇〇です」と笑顔で応答します。
聞き取りやすい声で、用件は的確に把握し、担当者不在時も責任を持って対応します。
6. コミュニケーションに関する基本指針
私たちの仕事は、お客様との人間関係、そして事務所内の人間関係の上に成り立っています。日々のコミュニケーションが、そのままお客様への対応品質に影響することを自覚します。
- 公式コミュニケーション:業務命令や会議など、目的が明確な対話です。苦手な相手でも、業務目標達成のために感情を排し、あらゆるツールを駆使して向き合います。相手の価値観を尊重し、誠実に自己開示することで信頼を得ます。
- 非公式コミュニケーション:休憩時間の雑談やランチ、社内イベントなどです。リラックスした対話が新たな情報を生み、組織の一体感を醸成します。人と繋がる感覚が、仕事上の連携を促進します。
7. 自己啓発と自己への投資に関する基本指針
私たちの専門性は、継続的な学びによってのみ維持・向上されます。受け身ではなく主体的に学ぶ姿勢が、自身の成長とお客様への提供価値向上に不可欠です。
- 実践のための学び:基礎を固め、理解したことを再整理し、専門分野へと進みます。日常生活にも学びのヒントは隠されています。インプットした知識を自分のものとして落とし込み、お客様に語れるレベルを目指します。
- 勉強するということ:情報やサービスには寿命があります。常に新しい情報を収集・開発し続けることが事務所の成長の源泉です。また、提案を受け入れてもらうには、人としての信頼が不可欠です。自身の「尖った」特徴を大切にし、人間性を高める努力を続けます。
8. コンプライアンスに関する基本指針
お客様と社会からの信頼を守り高めるため、法令や規範を遵守することは当然の責務です。
- 税法、会計基準、税理士法等を遵守し、脱税や非倫理的な行動には一切加担しません。
- お客様に不利な結果をもたらした場合は、必ず報告し、損失を最小限に留める努力をします。
- 私生活においても、法令や規範に反する行動を慎みます。
- 守秘義務を徹底し、お客様の情報を外部で漏洩したり、他のお客様に話したりしません。
9. リスクマネジメントに関する基本指針
お客様の大切な経営データと、私たちの知識・ノウハウを安全に保管・管理することが非常に重要です。
- IT情報管理:お客様データはTKC、知識・ノウハウはサーバーで管理し、外部委託によるバックアップとウィルス対策を徹底します。
- 守秘義務の履行:公共の場での会話に注意し、資料の取り扱い(匿名化)、FAX・メール送信時の確認を徹底します。
- 業務品質の確保:税務判断は必ず有権解釈の文書で確認し、その根拠を残します。重大なリスク案件は課税庁への照会も行います。
- 保険によるリスク転嫁:税理士損害賠償保険等に加入し、万一に備えます。
- 外部ネットワークの形成:各種士業や専門家との信頼できるネットワークを構築し、リスクに備えます。
10. クレーム対応に関する基本指針
クレームは、私たちの至らない点に対するお客様からの率直なメッセージです。すべての業務に優先して解決にあたり、誠実な対応で信頼関係をより強固なものにします。
対応手順:
- まずは反論・言い訳せず謝罪し、事実関係の調査を約束します。
- 直ちに担当者、役員へ連絡し、善後策を協議します。
- 決定した対策を速やかに報告し、実行します。
- 可能な限りお客様の元へ赴き、直接謝罪します。
- 再発防止策を策定し、履行を管理します。
クレーム予防策:受託内容の明確化(契約書)、議事録の作成、業務の標準化、念には念を入れた確認を徹底します。
VII. 年間スケジュール
事務所の年間スケジュール、研修、イベント等の詳細は、以下のリンクから最新のカレンダーをご確認ください。